(こちらの記事は2020年12月12日現在の開催状況についての記事です。今後のコロナウイルス対策のため、開催の有無や、開催内容が変更される可能があります。)
ドイツの首都ベルリン では12月に入って、気温は零下近くまで下がり、日没時間は早くなるなど、冬の雰囲気が街を覆っています。このような厳しい冬を楽しくしてくれるものは、例年であれば、ライトアップ、食事、そして買い物も楽しめるクリスマスマーケットです。しかし、2020年はコロナウイルス が広がり、感染者の増加を防ぐためにクリスマスマーケットは開催されていません。ですが、通常とは異なるスタイルのものが開催されています。それは植物を育てるシュペート育苗場で開催されているものです。
シュペート育苗場が位置しているのはベルリンの東部のエリア。住宅の少ない郊外エリアにあり、そのため植物を育てる広大な敷地を所有しています。シュペート育苗場の歴史は古く18世紀に設立され、19世期や20世期初頭にはその活動によって世界的に知られた育苗場だったそうです。現在では大学の植物に関連した研究施設も建てられ、園内の庭園などが一般に公開されています。また多く種類の植物も販売する場所としての役割も果たしています。
このようなシュペート育苗場では、クリスマスの時期に合わせてクリスマスにちなんだ園芸品も合わせて販売しています。それだでけなくクリスマス用のデコレーション、そしてシュトレンなどのクリスマス用のお菓子の販売、そして暖かい食事や飲み物を販売する屋台も出ています。また園内に大きなクリスマスツリーが立てられて、ライトアップもされているため、会場は特殊な場所ですが、クリスマスマーケットのような場所となっているのです。
今回訪れた際は市内中心部からバスで30分ほどでたどり着くことができました。入口に着くと目に入るのはマスク着用を求める看板です。屋外ですが、人が集まってしまうことになるため、こちらではマスクを着けなくてはいけません。狭い路地のような場所は一方通行になっており、ウイルス対策が取られていることがわかります。元々一般的な観光地ではないため、訪れる人は地元の人が多く、人混みに揉まれることはありませんでした。そのためコロナウイルスのことがあっても安心して園内をまわることができました。
園内ではクリスマスマーケットのようにクリスマス用のお菓子やデコレーションが売っていますが、他の場所と異なるのはクリスマスツリーを買えることです。園内の一角に並べられているのは、1メートルほどの高さの切り取られたモミの木。ドイツでは日本とは違って、本物のモミの木をクリスマスツリーとして使います。このようなモミの木もシュペート育苗場では購入することができるのです。これは元々植物を販売している場所ならではのことかもしれません。
2020年はコロナウイルスもあって、クリスマスマーケットを訪れることはできないと思っていました。しかし、クリスマスマーケットではなくても、同じような雰囲気を楽しめるところがありました。クリスマスまであす10日ほどですが、こうした場所でクリスマスマーケットの雰囲気が楽しめるように、ウイルスの感染が収まることを願わずにはいられません。
シュペート育苗場(Späth’schen Baumschulen)
アドレス:Späthstraße 80/81 . 12437 Berlin
開園時間(クリスマスシーズン):9時から18時(月ー土曜日)、10時から18時(日曜日)10時から14時(12月21日ー23日)
(2020年12月12日現在の開催状況の開園時間です。今後のウイルス対策で変更される可能性があります。)
入場料:無料
こちらの記事では2020年もベルリンでクリスマスマーケットの雰囲気を楽しめる場所を紹介しています。
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