ドイツには多くの文化遺産があります。歴史的な建物や遺跡などが登録される世界遺産の数を見てみると、どれほど多くあるかがわかるでしょう。登録件数は30件以上あり、世界でも有数の数になっています。ベルリン周辺で特に有名な世界遺産は博物館島やサンスーシ宮殿。いずれも観光地としても世界的に知られており、多くの注目が集まっています。ですがベルリンから少し足を伸ばしたところにも素晴らしいものがあります。それはデッサウにあるバウハウスの建築物です。
デッサウはベルリンから電車で約2時間で訪れることができる都市。バウハウスと呼ばれる美術や建築に関する教育施設があったことで有名です。バウハウスは1919年ドイツのヴァイマールで設立されました。デッサウへと移転したのは1925年。そこで先進的な思想を教えていたのですが、ナチスが文化などに影響を与えるようになるにつれて、危険視されるようになりました。1932年に規模を縮小してベルリンへと移転することになり、僅か1年後の1933年にナチスによって閉校されたのでした。
バウハウスの創立者であり、初代学長だったのは建築家のヴォルター・グロピウス。彼は特に機能性に重点を置いた建築を考えていました。彼の建物は非常に機能的かつ合理的であり、現代の建物のあり方に大きな影響を与えています。もちろんデッサウのバウハウスの校舎は彼によるもの。今の時代にすれば、大学や官公庁にありそうな建物に見えますが、彼は今からおよそ90年ほど前に現代的な建物を実現させたのでした。そのため、近代建築の礎の1つと言えるかもしれません。
実際に校舎を訪れて見ると、とてもシンプルな作りに驚かされます。直線の多用、ほぼ白色で統一された外観。一見して冷たく重苦しい印象を与えますが、校内には光が満ちています。特にアトリエとして使用されていた棟の内部は冷たさなど全く感じさせません。壁はほぼ全面ガラス窓になっていて、室内を区切る壁も無く、広々とした空間に光が差し込んでいました。こうした明るく開放的な室内空間は、当時の建物のあり方を劇的に変えたと言えるでしょう。
ベルリンにも近代建築の世界遺産「ベルリンのモダニズム集合住宅群」があります。ですが、現在も建物に人々が住んでいるため、内部を見学することは簡単ではありません。バウハウスの校舎は資料を展示する施設として使用されています。もちろん展示されている資料を見るだけでなく、実際に建物内を見学することができ、肌でバウハウスの先進性を体験することができるでしょう。もし素晴らしい近代建築の空間を体験したいのであれば、デッサウのバウハウスを見逃す手はありません。是非一度訪れて、その空間を体験してみて下さい。
●Bauhaus/バウハウス 住所:Gropiusallee 38, 06846 Dessau 開館時間:10~17時/月~日曜日 入場料: 7.5ユーロ(バウハウス校舎のみ) 最寄り駅: Dessau中央駅 ホームページ(ドイツ語/英語):http://www.bauhaus-dessau.de/deutsch/start.html ●ガイドやチケットの手配などを行っています。詳細などについては是非一度お気軽にご相談下さい。様々なご要望にお応えできると思います。 Berlin Easy stay MAIL:info@berlineasystay.com TEL:0049 30 8574 3927 電話受付時間(ドイツ平日) 9:00~13:00(日本時間16:00~20:00)
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