1919年に設立された建築やデザインを教える学校バウハウス。今年2019年はバウハウスが設立されて100周年の記念の年です。ドイツ全土ではバウハウス関連の様々なイベントが行われています。そのイベントの中心にあるのはバウハウスを展示テーマとする美術館のオープンです。2019年の4月ヴァイマールに新しい美術館が開館して多くの観光客が訪れる場所になりました。そこで今回はヴァイマールに新しくオープンしたバウハウスの美術館について簡単に紹介したいと思います。
ヴァイマールはバウハウスにとって重要な場所です。というのもバウハウスは1919年にヴァイマールで開校しており、1925年にデッサウへ、そして1932年にはベルリンへと移転しています。そしてナチスの台頭によって1933年にその活動を終えています。そのためヴァイマールはバウハウス誕生の地であり、短い活動期間の中で多くの活動が行われた場所になります。このようなヴァイマールはバウハウスの存在した場所として、その活動を伝える場所に相応しい街と言えるでしょう。
ヴァイマールにはバウハウスを取り扱う美術館がありました。それは古い街並みが残る街に似合うクラシックな外観の建物でした。今回新しい美術館が開館することで、古い建物から新しい建物へと移る形になっています。新しい建物の外観はとてもシンプルなもので、歴史ある街では強い存在感を感じさせてくれるでしょう。また夜間にはイルミネーションによって光をまとい、日中とは異なる姿を見せてくれます。こうした新しい建物は、伝統に捉われない教育を行っていたバウハウスの革新性を感じさせてくれるかもしれません。
ヴァイマールのバウハウス美術館では、バウハウスに関連する多くのものが展示されています。バウハウスの校長となったミース・ファン・デル・ローエの家具や、オスカー・シュレンマーの舞台美術などが展示されており、バウハウスのデザインやアイデアを鑑賞できるでしょう。またバウハウスの展示だけでなく、バウハウスに影響を受けた現代のアーティストの作品も展示されており、過去だけでなく現在の美術作品を楽しむことができます。そのため今なお建築やアートに影響を与え続けるバウハウスの重要さを再確認することもできるはずです。
バウハウス美術館ヴァイマール / Baushaus Museum Weimar
住所:Stéphane-Hessel-Platz 1, 99423 Weimar
開館時間:9 - 18時/火 - 日、 9 - 14:30 / 月
入場料:11ユーロ
BERLIN EASY STAY ではバウハウスのガイドを行っています。ぜひお問合せページからご連絡ください。
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